車のボディについた小さな傷や、くすんでしまった塗装の艶を復活させたい時に活躍するのが「コンパウンド」です。
洗車好きな方やDIYで愛車を綺麗にしたい方なら、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
ただ、実際にカー用品店やネットショップを見てみると、さまざまなメーカーから多くのコンパウンドが販売されており、
◇種類が多くどれを選べばいいの?
◇粗目・細目・極細目って何が違うの?
◇初心者でも使いやすい商品はある?
と悩んでしまいますよね。
そんな中で、個人的に使いやすく、DIYでも扱いやすいと感じているのが「3M(スリーエム)」のコンパウンドシリーズです。
比較的手に入りやすく、種類も豊富で、車磨き初心者から本格的にボディを仕上げたい方まで幅広く使いやすい印象があります。
今回は、3Mが販売しているコンパウンドの種類や特徴を比較しながら、
- それぞれの違い
- 用途別の選び方
- 初心者におすすめの商品
- 実際の使い分け
などについて詳しくご紹介していきます。
【この記事はこんな方におすすめ!】
・車のDIYや洗車が好きな方
・ボディの小傷や洗車傷を綺麗にしたい方
・3Mコンパウンドの違いを知りたい方
・粗目・細目・極細目の使い分けを知りたい方
・初心者でも使いやすいコンパウンドを探している方
3M(スリーエム)コンパウンドとは?

車の小傷を消したり、ボディ本来の艶を復活させたりする際に欠かせないのが「コンパウンド」です。
コンパウンドとは、細かい研磨粒子が含まれている液体やペースト状の磨き剤のこと。
スポンジやクロスを使ってボディを磨くことで、
- 小傷を目立たなくする
- 塗装面のくすみを落とす
- 艶を復活させる
といった効果が期待できます。
身近なものだと、歯磨き粉にも細かい研磨粒子が含まれているため、仕組みとしては少し似ていますね。
ただし、車用コンパウンドは塗装専用に作られているため、粒子の細かさや仕上がりが大きく異なります。
そのため、傷の深さや用途に合わせて「粗目」「細目」「極細目」などを使い分けることが大切です。
そんなコンパウンドの中でも、個人的に使いやすくおすすめなのが「3M(スリーエム)」のコンパウンドシリーズです。
3Mは、アメリカ・ミネソタ州セントポールに本社を置く世界的メーカーで、正式名称は「ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー」。
自動車関連製品をはじめ、化学製品、工業用品、文房具など、幅広い分野で製品を展開しています。
身近な製品でいうと、3Mの両面テープを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
3M製の両面テープは接着力の高さや耐久性に優れており、木材やプラスチックだけでなく、自動車のボディパーツ固定などにも使用されています。
そんな長年プロ向け製品を作り続けてきた3Mだからこそ、コンパウンドも非常に評価が高く、
- DIYでも扱いやすい
- 種類が豊富
- 仕上がりが綺麗
- プロショップでも使用されている
といった特徴があります。
コンパウンドの選び方
カー用品店やホームセンターなどで販売されているコンパウンドの多くは、「シリコン」や「ワックス成分」が含まれているタイプです。
これらは一般的に「油性コンパウンド」と呼ばれており、
- コンパウンドによる研磨効果
- ワックス成分による傷埋め効果
の両方によって、短時間でボディを綺麗に見せることができます。
そのため、
- 手軽に使える
- 作業が簡単
- ツヤが出やすい
というメリットがあり、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
ただし、注意点もあります。
ワックスやシリコン成分によって一時的に傷を埋めている場合、洗車後や時間の経過とともに、その傷が再び浮き出て見えてしまうことがあります。
そのため、あくまで「応急処置」や「簡易的な艶出し」と考えた方が分かりやすいかもしれません。
では、しっかりと車を磨きたい場合は、どのようなコンパウンドを選べば良いのでしょうか。
プロの現場でよく使用されているのは、「ノンシリコン」「ノンワックス」のコンパウンドです。
これは成分で傷をごまかすのではなく、コンパウンドで塗装面を研磨し、表面を滑らかに整えることで綺麗に仕上げる施工方法となります。
また、余計な油分が入っていないため、
- 本当の傷の状態を確認しやすい
- 磨きムラに気付きやすい
- コーティング前の下地処理にも使いやすい
といったメリットもあります。
ただし、コンパウンドにも限界はあります。
ボディ本体まで到達しているような深い傷は、完全に消すことはできません。
あくまで塗装表面を少しずつ削り、傷周辺を均一に整えることで目立ちにくくするイメージです。
イメージとしては、「塗装表面を薄く均一に整える」という感覚に近いですね。
また、コンパウンドは傷消しだけでなく、
- 雨ジミ
- 水アカ
- くすみ
- 塗装の劣化
など、通常の洗車では落ちない汚れの除去にも効果があります。
特にポリッシャーを使用して本格的に磨く場合は、「ノンシリコン」「ノンワックス」のコンパウンドを選ぶのがおすすめです。
今回ご紹介している3Mシリーズ以外では、「ピカール」などもノンシリコン・ノンワックスタイプとして知られています。
では、実際にどんなコンパウンドを選択すればよいか簡単に説明していきます。
初心者向けなら「ワックス入り」
カー用品店などで販売されているコンパウンドの多くは、ワックスやシリコンが含まれているタイプです。
傷を磨きながらワックス成分で埋めるため、短時間で綺麗に見せやすい特徴があります。
ただし、一時的に傷を隠している場合もあるため、洗車後に再び傷が見えてくることもあります。
本格的に磨くなら「ノンシリコン」
プロが使用しているのは、「ノンシリコン」「ノンワックス」タイプが中心です。
こちらは傷をごまかさず、塗装面を研磨して整えるタイプのため、本来の艶を出しやすいのが特徴です。
特にポリッシャーを使って磨く場合は、ノンシリコンタイプがおすすめです。
3Mおすすめコンパウンド紹介
それでは、実際におすすめしたい3M(スリーエム)のコンパウンドをご紹介していきます。
3Mのコンパウンドは、プロの現場でも使用されている業務用製品が中心となっているため、
- 内容量が多い
- 価格がやや高め
という特徴があります。
ただ、その分品質や仕上がりは非常に優秀で、DIYから本格的な磨き作業まで幅広く対応できます。
最近では、DIY向けに小分け販売されているセット商品もあるため、
- まずは試してみたい
- 使用頻度はそこまで多くない
- 初めてコンパウンドを使う
という方は、小容量タイプから始めるのもおすすめです。
初めて3Mコンパウンドを使うならこれ!
3Mの人気コンパウンドを少量で試せる、初心者向けセットをご紹介します!
スリーエム コンパウンド 小容量(150ml)3本セットなら、通常サイズをすべて揃えると1万円近くになる場合もありますが、こちらは必要な種類を手軽に試せるため、DIYユーザーにも人気があります。
その他にも、3Mには用途や仕上がりに合わせたさまざまなコンパウンドがラインナップされています。
「傷をしっかり消したい」「艶を重視したい」「雨ジミを除去したい」など、目的によって適したコンパウンドは異なります。
ぜひ、ご自身の用途や車の状態に合わせて最適なコンパウンドを選んでみてください。
次は、3Mコンパウンドの種類について解説していきます。
3Mコンパウンド | ハード・1-L 極細目 5982
ハード・1-Lは、3Mの中でも定番となっている極細目コンパウンドです。
高い切削力があり、
- 小傷除去
- 水アカ除去
- ペーパー目消し
など、下地処理に適しています。
約2000番程度のペーパー目を除去できるため、しっかり傷を消したい方にもおすすめです。
こんな方におすすめ
- 洗車傷を消したい
- 水アカやくすみを落としたい
- 下地処理をしっかり行いたい
研磨力目安
★★★★☆(やや強め)
おすすめ使用順
① ハード1
↓
② ハード2
ハード2と組み合わせることで、より深みのある艶感を出しやすくなります。
製品仕様
- 極細目(約2000番)
- 用途:目消し・肌調整
- 容量:750ml
- 液状タイプ
- 淡色車向け
ハード・2-L 超微粒子 5985
ハード・2-Lは、傷消しから艶出しまで対応できる、非常に扱いやすい超微粒子コンパウンドです。
研磨力が強すぎないため、
- 初心者でも扱いやすい
- 削りすぎにくい
- 艶が出しやすい
という特徴があります。
特に濃色車との相性が良く、深みのある艶を出しやすい人気モデルです。
こんな方におすすめ
- 初めてコンパウンドを使う
- 艶出しメインで使いたい
- 削りすぎが不安
- 1本で仕上げまで行いたい
研磨力目安
★★☆☆☆(マイルド)
おすすめ使用順
仕上げ用として使用
また、ハード1の後に使用することで、さらに綺麗な仕上がりになります。
製品仕様
- 超微粒子
- 用途:仕上げ
- 容量:750ml
- 液状タイプ
- 淡色車・濃色車対応
ダイナマイトカット DC-1L 5936R
ダイナマイトカットは、3Mシリーズの中でも切削力が高めのコンパウンドです。
通常のコンパウンドでは落としにくい、
- 頑固な水アカ
- 雨ジミ
- 深めの小傷
などに効果を発揮します。
伸びも良く、少量でも施工しやすいため、作業性も優秀です。
こんな方におすすめ
- 雨ジミが気になる
- 水アカをしっかり除去したい
- 強めに磨きたい
- ハード1で落ちなかった傷がある
研磨力目安
★★★★★(かなり強め)
注意点
研磨力が高いため、初心者の方は磨きすぎに注意しましょう。
製品仕様
- 用途:目消し・肌調整
- 容量:750ml
- 液状タイプ
ウルトラフィーナ プレミアム 5949
ウルトラフィーナ プレミアムは、仕上げ性能に優れた高性能コンパウンドです。
塗装面を確認しながら施工しやすく、
- 磨きムラを抑えやすい
- オーロラマークが出にくい
- 深みのある艶が出しやすい
という特徴があります。
濃色車・淡色車どちらにも使いやすく、DIYユーザーからプロまで人気の高いモデルです。
こんな方におすすめ
- 最終仕上げを綺麗にしたい
- 艶感を重視したい
- ワンランク上の仕上がりにしたい
研磨力目安
★☆☆☆☆(超微粒子)
おすすめ使用順
① ハード1
↓
② ハード2
↓
③ ウルトラフィーナ プレミアム
製品仕様
- 用途:仕上げ・艶出し
- 容量:750ml
- 液状タイプ
ウルトラフィーナ HGN 5969R
ウルトラフィーナ HGNは、最終仕上げ向けの高性能コンパウンドです。
特に、
- バフ目
- オーロラマーク
の除去性能に優れており、ポリッシャー施工との相性も抜群です。
濃色車では、より深みのある艶感を出しやすくなります。
こんな方におすすめ
- 濃色車を綺麗に仕上げたい
- オーロラマークを消したい
- 最終仕上げにこだわりたい
研磨力目安
★☆☆☆☆(仕上げ特化)
製品仕様
- 用途:仕上げ
- 容量:750ml
- 液状タイプ
ウルトラフィーナ グロスアップ 5959
ウルトラフィーナ グロスアップは、艶出し専用の最終仕上げコンパウンドです。
施工後の最後の一工程として使用されることが多く、
- 納車前
- イベント前
- ショーカー仕上げ
などでも活躍しています。
価格は高めですが、少量でもよく伸びるため、意外とコストパフォーマンスは悪くありません。
こんな方におすすめ
- とにかく艶を重視したい
- ショーカーのような仕上がりを目指したい
- 最後の仕上げにこだわりたい
研磨力目安
★☆☆☆☆(艶出し専用)
製品仕様
- 用途:艶出し・オーロラマーク除去
- 容量:473ml
- 液状タイプ
迷ったらこの組み合わせがおすすめ!
「どれを選べば良いか分からない…」という方は、まずは以下の組み合わせを参考にしてみてください。
用途に合わせて組み合わせることで、より綺麗な仕上がりになります。
初心者向け
まずは「ハード2」のみでも十分です。
研磨力が強すぎないため、削りすぎのリスクが少なく、艶出しまで行いやすいのが特徴です。
- ハード2のみ
小傷をしっかり消したい
洗車傷や細かい線キズをしっかり消したい場合は、ハード1で下地を整えたあと、ハード2で仕上げるのがおすすめです。
- ハード1 → ハード2
本格的に艶を出したい
より深みのある艶感を目指したい場合は、最後にウルトラフィーナ プレミアムを使用すると、さらに綺麗に仕上がります。
濃色車との相性も抜群です。
- ハード1 → ハード2 → ウルトラフィーナ プレミアム
雨ジミ・水アカ重視
頑固な雨ジミや水アカが気になる場合は、切削力の高いダイナマイトカットから始めるのがおすすめです。
その後、ハード2で仕上げることで艶感も整えやすくなります。
- ダイナマイトカット → ハード2
3Mコンパウンドの比較表
実際にどの製品がどのような使用方法、用途などを比較していきましょう。
| 商品名 | 用途 | 研磨力 | 容量 | 価格帯 | 特徴・おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハード1 5982 | 目消し・肌調整 | ★★★★☆ | 750ml | 約2,000円~ | 約2000番のペーパー目除去。小傷・水アカ除去向け。淡色車におすすめ |
| ハード2 5985 | 仕上げ | ★★☆☆☆ | 750ml | 約2,000円~ | 艶出し向け。淡色車・濃色車どちらにも対応。初心者向け |
| ウルトラフィーナ プレミアム 5949 | 仕上げ・艶出し | ★☆☆☆☆ | 750ml | 約4,500円~ | 磨きすぎを防ぎやすく、深みのある艶が出る |
| ウルトラフィーナ HGN 5969R | 最終仕上げ | ★☆☆☆☆ | 750ml | 約4,500円~ | バフ目・オーロラマーク除去に優れる |
| ウルトラフィーナ グロスアップ 5959 | 艶出し専用 | ★☆☆☆☆ | 473ml | 約4,500円~ | 最終仕上げ向け。ショーカーのような艶感を出したい方向け |
コンパウンド使用時のポイント
まずは「目消し」や「肌調整」用のコンパウンドを使用し、
- 小傷
- 水アカ
- 雨ジミ
などが除去できるか確認してみましょう。
傷が綺麗になった場合は、その後に仕上げ用コンパウンドを使用して塗装面を整えていくのがおすすめです。
基本的な使用順
① ハード1やダイナマイトカットで傷消し
↓
② ハード2やウルトラフィーナ プレミアムで仕上げ
↓
③ グロスアップ5959で最終艶出し
もし最初の工程で傷が消えない場合は、
- ハード2
- ウルトラフィーナ プレミアム 5949
など、より細かい仕上げ用コンパウンドを試してみるのもおすすめです。
最後に「ウルトラフィーナ グロスアップ 5959」で仕上げることで、さらに深みのある艶感を出しやすくなります。
ただし、塗装面を超えてボディ本体まで到達している深い傷については、コンパウンドだけで完全修復することはできません。
そのまま放置すると、場所によってはサビの原因になる場合もあるため、深い傷は板金修理など専門業者への相談をおすすめします。
まとめ

今回は、3M(スリーエム)のおすすめコンパウンドをご紹介しました。
3Mのコンパウンドは、
- 種類が豊富
- DIYでも使いやすい
- プロでも使用されている
- 仕上がりが綺麗
といった特徴があり、車磨き初心者から本格的に施工したい方まで幅広くおすすめできる製品です。
洗車後の小傷やくすみが気になる方は、コンパウンドを使うだけでも愛車の印象がかなり変わります。
ドライブ前やデート前など、愛車をいつもより綺麗に仕上げたい時にも活躍してくれるでしょう。
今後は、実際の施工効果や使用感なども、YouTube動画などで比較しながらご紹介していきたいと思います。