新たな時代の到来を告げるダイハツの新型ムーヴがいよいよ登場。
8年半ぶりのモデルチェンジとなるこの新型ムーヴは、歴代初となるスライドドアを採用。これは、日常の使い勝手を大幅に向上させるための一大改革。
2023年5月中旬にティザーサイトがオープンし先行受注を開始する予定でしたが、ダイハツの認証申請に関する不正が発覚し、発売日が2024年に延期となっている。
当記事では、モデルチェンジが予定されているダイハツ新型ムーヴの価格や延期された発売日が2024年のいつ頃になるのか最新情報をお届けします。
【この記事でわかること】
新型ムーヴの最新情報
新型ムーヴの発売日と価格
新型ムーヴのスペック
- 中古車業界出身
- 元車の査定士(1000万クラスの買取実績)
- 大手タイヤメーカー出身
- タイヤと用品に精通
- 車のDIY好き
車関係の仕事には約6~7年ほど在籍しており買取から販売の多数の経験を活かし、車関係の情報を発信し現在300記事ほど執筆しています。
この記事の目次
ダイハツ新型ムーヴフルモデルチェンジ最新情報!発売日はいつ?最新情報まとめ
- 両側スライドドア採用
- ムーヴキャンバスより価格帯は安い
- DNGAプラットフォーム採用し軽量化
- D-CVT採用
- e-SMART HYBRIDは最初は用意されていない
- カスタムモデルは廃止
- 発売日は2024年5月頃かも
2023年のダイハツムーヴは、新機能と改良を盛り込んだ8年半ぶりのフルモデルチェンジを迎えます。
価格は128万円からスタートし、最上級グレード「RS」にはターボエンジンが搭載されます。
新型ムーヴの外観は直線基調のデザインで一新され、スライドドアが採用され、薄型LEDヘッドライトが特徴的です。
また、DNGA(ダイハツ ニュー グローバル アーキテクチャー)プラットフォームの採用により、軽自動車から小型車に至るまでの設計思想が共通化され、安定感と乗り心地が向上しています。
ラインアップはFFと4WDに各4グレードが設定されています。
残念ながら、ムーヴカスタムの設定はなく、新型ムーヴはムーヴキャンバスから派生するベーシック車種として、内外装デザインで差別化されています。
D-CVTの採用や軽量化も図られており、e-SMART HYBRIDは初期モデルには用意されていません。
新型ムーヴの発売は、側面衝突試験の認証申請に関する不正行為の発覚により延期され、現在のところ具体的な発売日は未定です。ダイハツは新型ムーヴの生産に向けた準備を進めており、今後の動向が注目されています。
新型ムーブの価格は?
従来だと、標準モデルとカスタムモデルの存在がありましたが、新型よりモデルの区分が廃止されました。
新型ダイハツムーヴの価格はグレードと駆動方式により異なり、最上級グレードの「RS」については、FF(前輪駆動)の場合、約181万円となります。一方、4WD(四輪駆動)の場合は、約195万円となります。
次に、「G」グレードについては、FFの場合、約163万円、4WDの場合は約175万円となります。
「X」グレードについては、FFの場合、約142万円、4WDの場合は約155万円となります。
最もエントリーレベルの「L」グレードについては、FFの場合、約128万円、4WDの場合は約142万円となります。
これらの価格はあくまで目安であり、オプションや追加装備により価格が変動することもあります。
グレード | 駆動 | 価格 |
---|---|---|
RS | FF | 180万9,500円 |
4WD | 193万6000円 | |
G | FF | 163万3,500円 |
4WD | 176万円 | |
X | FF | 141万9,000円 |
4WD | 154万5,500円 | |
L | FF | 129万2,500円 |
4WD | 141万9,000円 |
※ハイブリッドモデルは、約20万円ほど価格が上昇する見込みです。
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MOTAの特徴
新型ムーブの発売日いつ?
新型ムーブの発売延期の理由は?
出典:国土交通省
ダイハツの新型ムーヴのフルモデルチェンジが延期された主な理由は、衝突安全試験に関する不正問題が発覚したことにあります。
当初、新型ムーヴは2023年7月に登場する予定で、5月には販売店での案内が開始されていました。
しかし、2023年5月19日ダイハツ工業は認証手続きにおいて新たな不正が判明したと発表し、2023年4月にトヨタ自動車へのOEMを含む海外向け4車種の側面衝突試験で不正が発覚したことに続くものです。
当時、量産車と異なる仕様のテスト車両を使用して試験を行っていたことが明らかになりました。この問題を受けて行われた社内総点検の中で、今回のポール側面衝突試験の不正が発覚しました。
今回の不正は、ポール側面衝突試験(UN-R135)で発生しました。
通常、車両の左側と右側の両方で試験を実施する必要がありますが、ダイハツは左側の試験のみを実施し、そのデータを右側のデータとして転記し、認証に提出していました。
ダイハツによると、右側の試験データは存在しないとのことです。5月22日週には、社内で再試験を行う予定です。
不正を受けた車種
この不正の影響を受けた車種は、ダイハツの「ロッキー」とトヨタ自動車の「ライズ」のハイブリッド車(HEV)で、日本国内向けに滋賀県竜王町の工場で生産されています。
両モデルのエンジン車は正規にポール側面衝突試験を実施しており、該当車種は2021年6月に認証を取得し、11月に発売されました。
累計販売台数はロッキーHEVが2万2329台、ライズHEVが5万6111台に上りますが、該当車種の出荷と販売は5月19日に停止されました。
ポール側面衝突試験は、電柱などを模擬したポールに車両を衝突させる試験で、乗員の安全性を確認するために行われます。
ダイハツの奥平総一郎社長は、HEVの左側の試験データとエンジン車のデータから、HEVの右側のポール側面衝突試験についても「安全に問題はない」としていますが、この不正問題はダイハツにとって深刻な影響を及ぼしています。
ムーヴの販売状況は?
2023年6月末には現行ムーヴおよびムーヴカスタムの生産が終了し、在庫車両のみの販売となりました。
通常、現行モデルの生産終了後には次期モデルの生産が開始されるため、新型ムーヴのフルモデルチェンジは間近と考えられますが、不正問題の影響で発売時期が確定できない状況にあります。
新車の生産計画の変更は容易ではないため、次期ムーヴの生産は進行しているものと見られますが、具体的な発売日については現時点では未定です。
不正問題についての解説
今回の不正問題にかんしては以下の記事で詳しく解説しています。
>>https://naui-ch.com/daihatsu-fraud/
新型ムーヴ発売にむけての動きはある?
新型ムーヴに関する現状の状況は、当初の2023年5月の発表予定から大幅に延期されたままで、2023年の終盤に差し掛かる現在も、新型ムーヴの発表や発売日についての情報は明らかにされていません。
ジャパンモビリティショー2023では、ダイハツは「VISION COPEN」を展示したものの、新型ムーヴに関する出品は行われませんでした。
また、ダイハツはプレスカンファレンスを自粛し、新型ムーヴに向けた具体的な動きも見られなかったことが注目されます。
一方で、ダイハツは従来型ムーヴカスタムの販売を終了し、新型ムーヴにカスタムモデルを設定しない可能性が示唆されています。
2023年内には、ムーヴを含む複数の車種の生産終了が予定されており、これが新型ムーヴの生産準備の一環であるとの期待も高まっています。
ダイハツのラインアップでは、ミラトコットが2023年12月上旬に、ブーンが同月中旬に生産終了する予定です。
また、トヨタ・カムリのOEMモデルであるアルティスも2023年12月下旬に生産終了する計画となっています。
これらの動きは、新型ムーヴの生産に向けた準備の一環であるとの見方もできるでしょう。
新型ムーヴの納期
ダイハツ全体の納期状況を確認してみると、1ヵ月~半年以内には納車が可能というモデルが多い。
とくに、ecoIDLE(アイドリングストップ)非装着車は極めて早い納車が可能で、1ヵ月~2ヵ月程度。
新型ムーヴの場合も同様の納期となる見込みで、ecoIDLE(アイドリングストップ)非装着車で2ヵ月前後、ecoIDLE(アイドリングストップ)装着車で4か月程度を見込んでおくと良いでしょう。
ムーヴ初のスライドドアと最新装備
タントやスペーシア、N-BOXなどの全高1700㎜以上スーパーハイトワゴンでは、両側スライドドアが必要不可欠ですが、少し背の低いハイトワゴンでもスライドドアの採用例があります。
2021年9月に登場したワゴンRスマイルと、2022年7月にリリースされたムーヴキャンバスがその代表です。
ワゴンRスマイルの全高は1695mmであり、ムーヴキャンバスよりも40mm高いですが、1700mmを超えていません。
両車種とも人気を博しており、ワゴンRスマイルはワゴンRシリーズ全体の販売を牽引し、なんとワゴンRが2014年12月以来、約7年ぶりに2021年10月の軽自動車新車販売台数で1位に輝いたこともありました。
ダイハツ ムーヴキャンバスの先代モデルはハイトワゴンで初めて両側スライドドアを導入した車種として知られています。
ムーヴキャンバスは2022年末までにはムーヴシリーズ全体の約8割を占める人気を集めました。ワゴンRスマイルとムーヴキャンバスの両車種は、本来のモデルをも超える人気を誇っています。
ワゴンRスマイルとムーヴキャンバスはキュートで個性的なスタイリングが魅力ですが、それ以上に「ハイトワゴンで両側スライドドア」という特徴が人気の一因とされています。
この特徴に注目したダイハツは、ハイトワゴンのムーヴでも両側スライドドアを採用したと言われています。
新型ムーヴがスライドドアを採用したことで、ますますワゴンRの動向が注目されています。現時点では、2023年末に登場予定の新型ワゴンRがスライドドアを採用するかどうかの情報は入手できませんが、新型ムーヴの影響を受けて、ワゴンRも両側スライドドアを採用する可能性が高いと考えられています。
さらに、ワゴンRでは次世代プラットフォーム「HEARTTECT」を進化させ、ハンドリング、乗り心地、防音性など、あらゆる面で他社のライバル車を凌駕する一歩先を目指しています。
なお、新型ムーヴではシリーズハイブリッドのe-スマートハイブリッドはまだラインナップされていませんが、1年から2年後には追加されることが予想されています。
同様に、スズキもトヨタとの提携により、新型ワゴンRには確実にストロングハイブリッドが搭載されるでしょう。
スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
全長×全幅×全高 | 3,395×1,475×1,655mm |
ホイールベース | 2,460mm |
室内高 | 1,270mm |
最小回転半径 | 4.4m(14インチタイヤ装着車) |
スライドドアの開口寸法 | 幅 595mm/高さ 1,216mm |
前後席に座る乗員同士のヒップポイント間隔 | 1,055mm |
最高出力(NAエンジン) | 52PS(6,900rpm) |
最大トルク(NAエンジン) | 6.1kg-m(3,600rpm) |
最高出力(ターボエンジン) | 64PS(6,400rpm) |
最大トルク(ターボエンジン) | 10.2kg-m(3,600rpm) |
エンジンと燃費
新型ムーヴのエンジンについても、新情報が入ってきました。パワートレインでは、2回点火の「マルチスパーク」新世代エンジンを搭載、燃費向上が期待でき、660cc直列3気筒NAエンジンとターボエンジンがラインアップされるほか、遅れてハイブリッドが設定される可能性も高いことです。
安全装備
安全装備では、最新世代の「スマートアシスト」が標準装備されると予想されています。 これには、自動ブレーキや車線逸脱警告、後方確認支援などの機能が含まれており、ドライバーの安全運転を強力にサポートします。
ダイハツ ムーヴとは?
新型モデルの発表が期待されているダイハツの看板車種であるムーヴは、トールワゴンの代表的なモデルです。
初代モデルは1995年に発売され、ミラをベースにしながらも背丈を高くし、ドレスアップ可能なカスタムシリーズの追加により、非常に人気のあるモデルに成長しました。
現行型ムーヴについて
現行のムーヴは、2014年に発売された6代目モデルで、歴代と同じくノーマルモデルとカスタムモデルの2ライン展開です。
この世代では、骨格構造や足回りの改良、外板の樹脂化により、約20kgの軽量化が実現されました。しかし、衝突安全性は以前のモデルと同等レベルを維持しています。
このモデルは、高剛性ボディ構造の「Dモノコック」と足回りの改良による「Dサスペンション」など、構造の変更により乗り心地が大きく向上しています。
これらの改善は、ムーヴがトールワゴンセグメントの中で引き続き人気を保つ要因となっています。
ダイハツ ムーヴシリーズについて
ムーヴはダイハツの人気軽自動車シリーズで、標準モデル、カスタムモデル、そしてムーヴシリーズの一環としてムーヴキャンバスが展開されています。
ムーヴキャンバスはハイトワゴンのカテゴリーに属し、両側にスライドドアが搭載されています。
ムーヴ
標準グレードのムーヴには5つのグレードがあります。エントリーグレードの「L」は最も簡素な装備が施されており、安全装備のスマートアシストⅢはオプションです。
衝突回避支援ブレーキも搭載されていないため、普段の使用には「L“SA Ⅲ”」以上のグレードが適しています。
ムーヴカスタム
ムーヴカスタムには、NAエンジンを搭載した「X“Limited SA Ⅲ”」とターボエンジンを搭載した「RS“ハイパーSA Ⅲ”」のグレードがあります。
特別仕様車には、パノラマモニター対応カメラなどが装備されており、車の周囲を映像で確認できるため、安全運転がしやすくなっています。
押し出し感のあるデザインと充実した安全装備で、軽自動車でも満足できる装備内容となっています。
ムーヴキャンバス
ムーヴキャンバスは、2016年から販売されているムーヴシリーズのハイトワゴンで、タントがベースモデルです。
特徴は両側スライドドアの採用で、クラシカルな雰囲気を持っています。
街乗りに便利な収納やデザインの良さなどが特徴です。2022年7月のフルモデルチェンジでは、「ストライプス」とともに新たに「セオリー」という落ち着いた雰囲気のモデルも追加され、より多様な顧客層にアピールしています。
まとめ ダイハツ新型ムーヴフルモデルチェンジ最新情報!発売日はいつ?
ダイハツの新型ムーヴが、8年半ぶりのモデルチェンジを迎え、新たな時代の幕開けを予告しています。
この新型ムーヴは、歴代モデルで初めてスライドドアを採用し、日常の使い勝手を大幅に向上させることを目指しています。
当初は2023年5月中旬にティザーサイトが公開され、先行受注が開始される予定でしたが、ダイハツの認証申請に関する不正が発覚し、発表及び発売が延期となりました。
現在、新型ムーヴの発売は2024年春頃の法規対応時期になる見込みです。
今後も、ダイハツ新型ムーヴのモデルチェンジは2024年に延期で発売日はいつなのか、価格などの最新情報を随時更新していきます。
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