高級車や最近人気のSUVが狙われる自動車盗難のニュースが後を絶たないです。
Twitterでもクルマが盗難され、拡散希望のツイートを見かけますよね。
朝起きて出勤しようと思ったらクルマがない・・・というのもあり得る話です。
そういった犯罪に巻き込まれないように対策が必要となってきます。
ではまず、どのような車種が狙われているのか調査し対策を考えていきましょう。
盗難車ランキング
まずは、どのような車種が狙われているのか日本損害保険協会(https://www.sonpo.or.jp/)さんの、自動車盗難事故実態調査を確認してお話していきます。
一番新しい「第23回調査2021年1月1日~12月31日」のデータは次の通りです。
2019年から2021年までの3年間のデータとなります。昨年の2021年に盗難された上位10車種が次の通りです。
- 1位:ランドクルーザー: 13.6%(331台)
- 2位:プリウス: 11%(266台)
- 3位:レクサス LX: 6.4%(156台)
- 4位:アルファード: 5.7%(138台)
- 5位:クラウン: 3.3%(81台)
- 6位:ハイエース: 3.2%(78台)
- 8位:ヴェルファイア: 1.7%(41台)
- 9位:レクサス LS/ハリアー: 1.5%(36台)
プリウスとランドクルーザーが特に上位に登場しており、この2車種は盗難のリスクが高いため注意が必要です。
全体的に見ても、販売台数が多いような人気の車種というよりは高級車と言われるジャンルのものが占めているという印象です。そして大半がトヨタ車という事です。
世界的にも人気のメーカーとなっているため盗難後海外へ輸出が目的なのかもしれませんね。特にランドクルーザーやレクサスLXは海外での需要がかなり高いため狙われやすく、新車を購入しようとしても4年~5年待ちという状況が続いて中古車でも新車価格をはるかに上回るプレミア相場となっているのが狙われる原因となるでしょう。
プリウスは、ヘッドライトだけが盗難されるというニュースがありましたがヘッドライトはカスタマイズされヤフオクなどで販売されているケースもあるようです。車両自体が売れなくても解体しパーツ単体で海外で売られるパターンもあるようです。
ではどういった手口で車の盗難被害に遭ってしまうのかご紹介します。
車両盗難の手口
盗難の手口としては次の通りです。1つ1つご紹介します。
- 車への直接侵入
- イモビカッター
- リレーアタック
車への直接侵入
コンビニやスーパーなど駐車場や路上にエンジンをかけたまま停車した無人のクルマが狙われる事が多く、クルマの使用車の防犯意識が問われるケースがあります。
その他にも、空いた窓の隙間から針金を差し込んで、ドアのロックを解除しケースや、ハンマーなどでガラスを割るケースもあります。
ガラスを割られてしまうと、クルマの使用者の防犯意識がどんなに高くても防ぐことが難しい強引な手口となります。
イモビカッター
イモビカッターとは、車両に装備されている盗難防止装置「イモビライザー」の機能を悪用し盗難する手口です。イモビライザーは、キー(鍵)と各車両のIDの情報が一致しないとエンジンがかからないようになっております。イモビカッターという機器で車両のID情報を書き換えてしまうと、非正規のキーに書き換えIDを登録することでエンジンを始動させてしまいます。
盗難防止のイモビライザーが装備されていても盗難のリスクはあるという事です。
リレーアタック
前述のイモビカッター同様に、車両に装備されている電子機器の機能を悪用するものとして、最近ではリレーアタックという手口が増えております。これが一番怖いです。最近の車両は、「スマートキー」というクルマの施錠やエンジンの始動が簡単になりましたね。そのスマートキーを利用した手口となります。
スマートキーは微弱な電波を感知して、施錠・開錠・エンジンの始動・エンジンスターターを動作させる事ができるものです。
クルマの使用者がスマートキーを自宅の玄関等に置いている状態でも、スマートキーからは微弱な電波が出ているので、その微弱な電波を拾い増幅させる機器を外から使用しクルマの開錠・エンジンの始動をさせて簡単に盗んでいきます。
車両盗難対策
クルマの盗難手口が増えれば対処法も増えていきます。しかしあまり高額なものはすぐに取り入れられるものではないです。手に入れやすいもので有効そうな対策グッズを紹介していこうかと思います。
イモビカッター対策
イモビカッター対策に関しましては、高額な商品ばかりとなってしまうのが現状です。しかし、OBDⅡコネクタへ挿すタイプとなりますので、余計な配線等は必要ないので取付しやすい商品が多いようです。
リレーアタック
リレーアタック対策に関しましては、スマートキーからの微弱な電波を遮断するような商品が多くお値段もお手頃なものが多いのでオススメですね
その他盗難防止グッズ
上記電子機器に干渉するものとは別に、物理的に盗難を防止・抑止する効果があるものをご紹介していきます。ようは盗むのが面倒だ!手間がかかりそうだ!と思わせる事が大事なようです。
ハンドルロック
ハンドルロックとは、ハンドルを固定する盗難防止に最適な商品です。盗もうとしてもハンドルロックにより、ロックを解除するにも時間がかかるので防犯と抑止どちらも効果絶大かと思います。
セキュリティ シグナル
セキュリティがそもそも装備されていないクルマに対して無防備かと思いますので、セキュリティのダミー的なものを設置するだけでも抑止効果はあると思います。夜間でもLEDが点滅するのでセキュリティ搭載車ですよ!と知らせる事が可能です。さらに本格的なセキュリティも装備できるアイテムもございましたので、ご紹介します。
まとめ
自分の車が盗まれてしまった場合、50%の確立で戻ってこないようです。これは警視庁が発表した犯罪統計資料の数値のようです。
盗難被害に遭わないためにはどうしたらよいか。以外かもしれませんが、まずは車から降りた際は必ずロックをすることです。盗難された車両のうち5台に1台は鍵をつけっぱなしの状態で盗まれたようです。
重要なのは、イモビライザーやGPSの設置、物理的なハンドルロックの設置をし、犯人に対して盗むのが面倒だと思い込ませることが重要のようです。
まずは、手軽にできるものから対策をしていこうかと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。